胃弱だより

セキュリティとかに興味ある感じの雰囲気あいおーてーエンジニアのブログ

会社員がSecHack365に参加してみた

 本記事は Sechack365 2019 Advent Calendar 2019 - Qiita の15日目の投稿です。 SecHack365をご存知ない方や、知ってるけど詳しくは知らないという方、会社員として応募する事に不安を覚えられている方向けに書きました。 拙い記事ですが、何かご参考になれば幸いです!

SecHack365って?

  NICT*が主催しているセキュリティイノベーターを育成する為のハッカソンです。 365という名前の通り、約1年をかけて行われる長期的な人材育成プログラムです。 受講者はトレーニーと呼ばれており、トレーニー達はこの1年の間にそれぞれ作品を作り、最終回で成果物を発表します。 25歳以下であれば、社会人でも参加出来ます。学生は全額補助されますが、社会人は移動交通費や宿泊費は自己負担となっています。

NICT総務省所管の国立研究開発法人。時計合わせの時とかにお世話になるとこです。

SecHack365の様子

 こちらに公式レポートがありますので、ご覧いただければ雰囲気が分かると思います。 印象としてが圧倒的に学生が多く、わいわいした空気ですね! 私が参加している2019年度の受講決定者内訳を見ても、社会人は46人中3人だけでした。

sechack365.nict.go.jp

社会人が覚悟すべき3つのポイント

1. オフライン回に掛かるお金

 SecHack365には計7回のオフライン回と呼ばれる合宿的なものがあります。これは余程の事情がない限り必須参加です。 これにはお金と時間が掛かる為、どう捻出するかを覚悟をしておいた方がいいと思います。

 どこに住んでるか次第ではありますが、50万は掛かると思っておいた方がいいです。 25歳以下の社会人となると、これを本当に自己負担することは難しいのではないでしょうか。恐らく会社に負担してもらう事になると思うので、どのように会社を説得するかを考える必要があります。

2. オフライン回に参加する時間

 このオフライン回の大体が金~日に行われます。また、毎回様々な場所で開催されるのですが、遠方だと前泊・後泊を余儀なくされる事もあります。これらを全て有給でまかなうのは中々厳しいと思いますし、業務都合をつけるのも一苦労だと思います。 その為、運営からも通達があると思いますが、応募する前に必ず上司に相談した方がいいです。

 私は上司にアポを取り、SecHack365の概要と自分がしたい事、これに参加する事によって会社にどう貢献できるのかなどをプレゼンしました。 その結果、参加費は会社負担 及び平日の参加については出張として勤務日数に含む事扱いにする、という事にして貰えました。 SecHack365の合格が決まるのは5月初旬の為、おそらく多くの会社ではその期の予算としては想定外の支出になってしまうのではないでしょうか。 その点も踏まえて、上司と要相談になりますね。 後は業務都合ですね。やはり本業は会社員ですし、仕事をほっぽりだして研修に参加するわけにはいきません。 そこら辺は周囲の理解と自分の努力が必要になってきます。

3. 開発時間

 学生も勿論忙しいと思いますが、社会人は残業があったり休日出勤があったりして中々時間が取れないと思います。 これは参加する前から「時間がない中でいかに開発を進めていくか」という点を考えておいた方がいいと思います。 私は幸い研究開発職に就いていた為、チーム研究とは別に個人研究としてセキュリティを選択し、業務中の隙間時間はSecHack365の研究テーマに寄せた事を行ったりしていました。最も、それもあまり時間が取れたわけではないので、やはり休日や早朝などに時間をとって開発するしかなかったです。

なんだよ結局環境のお陰じゃん

 全くその通りです。環境に恵まれていなかったら参加出来なかったと思います。 私は元々休日もずっと開発してるぜ! みたいなタイプではなかったし、GAFAで働いていっぱいお金稼いでるぜ! 交通費なんて余裕だぜ! みたいなタイプでもないです。 たまたま上司に理解があって、予算に都合をつけてくれて、上の人たちにも(恐らく)説明してくれて、同僚達も理解し応援してくれて、たまたま私が研究開発職に就いていたから今があると思います。本当にラッキーでした。 ただ、私が享受したラッキーだけでなく、他にも様々なラッキーがあると思います。もしも参加したいと思われている社会人の方がいらっしゃれば、是非一度、どうやったらお金と時間を確保出来るかの算段をつけてみてください。意外と上手くいく方法があるかもしれません :)

そういえばなんでSecHack365なの?

 元々セキュリティ系の研修に参加したいと思っていたのですが、多くの研修の受講資格が学生である事だった為、長い間断念していました。 ある日、TwitterでSecHack365の募集告知のツイートが流れてきたのですが、半ば(どうせまた学生限定だろ……)と思いつつ受講資格を見たところ、25歳以下なら社会人・学生を問わないとあったので、応募を決意しました。

実際に参加してみてどう?

 この一年、いろいろな経験をする事が出来ました。ただ、やっぱりもっと余裕のある時に参加出来てたらなあ……とも何回も思いました。 もし余裕のある方がいらっしゃれば是非今のうちに! 余裕がない方も、25歳以下という参加条件がありますので、自分の年齢と相談して、その上で出来るだけ余裕のある時に参加した方が良いと思います。 ただ、見送れば見送るほど参加するチャンスは減りますから、ある程度は思い切りも必要かもしれません。 是非トライしてみてください!

追記

 この記事をレビューしてくれた他のトレーニーに「もっと背中を押すような事を書け!」と言われてしまったので、渋々追記します……… :(

 この研修に参加して何より楽しかった事、それはいっぱい友達が出来た事です! これはガチの話で、これまで周囲にセキュリティ界隈の人がいなかった為、セキュリティの話が出来なかったのですが、SecHack365に参加してからセキュリティの話が出来る友達がたくさん出来ました。SecHack365の強みはなんといっても1年という長期のハッカソンである事だと思います。トレーニー同士、またトレーナーとの絆は、イベントで袖を触れ合わせるだけでは築けなかったものだと思います。友達が欲しい方は是非参加してみてはいかがでしょうか☺️